発表者のプロフィール
- 永田敦
- ソニー株式会社プロフェッショナルソリューション事業部品質保証部門
- 放送局システムの機器を担当
- レビュー版アジャイルの宣伝をしている
- システム自動化ガイドの著書も担当
システムテスト自動化 標準ガイド (CodeZine BOOKS)
- 作者: Mark Fewster,Dorothy Graham,テスト自動化研究会,伊藤望,玉川紘子,長谷川孝二,きょん,鈴木一裕,太田健一郎,森龍二,近江久美子,永田敦,吉村好廣,板垣真太郎,浦山さつき,井芹洋輝,松木晋祐,長田学,早川隆治
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2014/12/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- ※この本の読書会やってます nihonbuson.hatenadiary.jp
- 次回は1週間後 software-test-automation.connpass.com
今日の発表内容
- 品質をよくすることができなければアジャイル開発は成功しない
- 「今度アジャイルで開発していくから」と言われた時にどういうことをやっていけば良いのか
- 『実践アジャイルテスト』を参考にしたアジャイル開発のプロセス
スクラム導入初期
- イテレーション→システムテストの順番だとウォーターフォールと変わらない
- スプリントバックログの見積もり(story point)はover estimateして期間中に終わらず、システムテストに渡せない
- システムテストをしてもバグがいっぱい出てきて終わらない
- もっと早いタイミングで(設計フェーズで)QAも飛び込もう
どうやってQAが設計に入ったら良いか
- QAが設計に入っていると色々言われるのではないかと、設計に余計な負荷がかかる
貢献駆動開発
テストベースはどうするの?
QAが設計に近寄ることができるために
- ポリシーが暗黙知の齟齬を抑える
- フィードバック獲得の設計を立てる
- 何をフィードバックするのか説明する
- そのFBをするためにどんな情報や成果物が必要なのか説明する
- むやみやたらにくれくれ言うのとは違う
- 合意された形式的な情報を取得できるようになれば、信頼関係ができてくる
テストスプリントバックログ
- 同じツール(Redmineなど)に入れておく
- 設計者も知ることができる
- 全体ができるまで待つことをしない
- もっと事前にFBできるように
- インシデントレポートもバックログとして登録する
- バグの処理も結局設計が行わなければならない
- バグが発生したらすぐに設計に伝える
- 品質が悪いとどんどんQAが見る内容が多くなる
- バックログから測定する
- 設計へのFBが目的
- Velocity
- バーンアップチャート
- 品質が悪いとstory pointがどんどん増えていく
- ただし、あくまでも目安
どうやって品質を良くしていくのか
- 手戻り(バグ)を減らす
- 無駄な部分を省く(コミュニケーションロス)
アジャイルを良くするために
- 計画が効く
- やってみて計画との違いを修正
- フィードバックでコントロールする
出荷判定基準を見直す
- 信頼性成長曲線は通用しなくなる
振り返る
- 自ら課題を洗い出す(QAでも)
- わからないことを人に聞いていない
- 3分悩んだら聞くべし
- 聞かれたら答える
- わからないことを人に聞いていない
アジャイルは毎週改善、毎日改善
QAにとってのアジャイル
- 設計フェーズで設計と共有情報を持つことができる
- イテレーション毎にメトリクスが分かる
- 振り返りで課題が分かる
- 課題分析ができる
- チーム改善のきっかけを得られる
アジャイル開発においてQAは無くてはならない存在になる
質問
QAとして、普段はどういうテストをやっているのか
- やっていることはシステムテストレベル(お客さんが触れるようなところ)
- 全くドキュメントがあるはずなので、自分達で取ってきてテストケースを書いている
- テストの自動化にもチャレンジしている
開発のブラッシュアップ部分をQAが入っていこうというお話だと思うが、活動量が増えてしまうが、奉仕活動でやっていたのか?また、全体の工数は提示できないのか?
- 数字は会社の許可が無いので出せない
- 前の方が抑えるとバグが減る傾向にある
- デスマを起こしたチームがオンタイムで済むようになった
- 工数を増やしたのではなく前倒しにした
- 品質を上流で実施する
- バグの数は2桁違う
QAが上流で入ると、開発と一緒になってしまう恐れに関してはどう思うか?
- 計画(プロダクトバックログ)をきちんと立てるのが大事
- 作業員で入り込んではいけない
- QAとしてのゴールを決めておく
- 朝会では何も発言しない
- 若いQAがきちんとプランニングできているか見ている
設計フェーズの範囲はなにか?
- スクラッチでは入らない
- システムテストが部分的に出来る頃から入り始める
要求の品質に対するアプローチ方法は?
- プロダクトバックログの段階からは入っていない
- これからのチャレンジ
- バッグログの見積にQAが入ると仕様の理解ができる
- 中身の説明もしてもらえる