第6回Ques「アジャイル開発と品質保証の密なる関係」

発表者のプロフィール

今日の発表内容

  • 品質をよくすることができなければアジャイル開発は成功しない
  • 「今度アジャイルで開発していくから」と言われた時にどういうことをやっていけば良いのか
  • 『実践アジャイルテスト』を参考にしたアジャイル開発のプロセス

スクラム導入初期

どうやってQAが設計に入ったら良いか

  • QAが設計に入っていると色々言われるのではないかと、設計に余計な負荷がかかる

貢献駆動開発

  • QAはドキュメントくれくれ君ではない
  • 設計チームと一緒に働く
  • テストして測定してフィードバックを行う
  • QAはチームとして働く
  • スプリントバックログと同様にテストスプリントバックログを作成する

テストベースはどうするの?

  • アジャイルはドキュメントを書かなくて良い」という誤解
  • テストベースが無いと上手く回らない
  • 設計者は暗黙知によるコミュニケーションを行っている
    • 進捗などは共有している(形式知

QAが設計に近寄ることができるために

  • ポリシーが暗黙知の齟齬を抑える
  • フィードバック獲得の設計を立てる
    • 何をフィードバックするのか説明する
    • そのFBをするためにどんな情報や成果物が必要なのか説明する
      • むやみやたらにくれくれ言うのとは違う
  • 合意された形式的な情報を取得できるようになれば、信頼関係ができてくる

テストスプリントバックログ

  • 同じツール(Redmineなど)に入れておく
  • 設計者も知ることができる
  • 全体ができるまで待つことをしない
    • もっと事前にFBできるように
  • インシデントレポートもバックログとして登録する
    • バグの処理も結局設計が行わなければならない
  • バグが発生したらすぐに設計に伝える
  • 品質が悪いとどんどんQAが見る内容が多くなる
  • バックログから測定する
    • 設計へのFBが目的
    • Velocity
    • バーンアップチャート
      • 品質が悪いとstory pointがどんどん増えていく
      • ただし、あくまでも目安

どうやって品質を良くしていくのか

  • 手戻り(バグ)を減らす
  • 無駄な部分を省く(コミュニケーションロス)

アジャイルを良くするために

  • 計画が効く
    • やってみて計画との違いを修正
  • フィードバックでコントロールする

出荷判定基準を見直す

  • 信頼性成長曲線は通用しなくなる

振り返る

  • 自ら課題を洗い出す(QAでも)
    • わからないことを人に聞いていない
      • 3分悩んだら聞くべし
      • 聞かれたら答える

アジャイルは毎週改善、毎日改善

QAにとってのアジャイル

  • 設計フェーズで設計と共有情報を持つことができる
  • イテレーション毎にメトリクスが分かる
  • 振り返りで課題が分かる
  • 課題分析ができる
  • チーム改善のきっかけを得られる

アジャイル開発においてQAは無くてはならない存在になる

質問

QAとして、普段はどういうテストをやっているのか

  • やっていることはシステムテストレベル(お客さんが触れるようなところ)
  • 全くドキュメントがあるはずなので、自分達で取ってきてテストケースを書いている
  • テストの自動化にもチャレンジしている

開発のブラッシュアップ部分をQAが入っていこうというお話だと思うが、活動量が増えてしまうが、奉仕活動でやっていたのか?また、全体の工数は提示できないのか?

  • 数字は会社の許可が無いので出せない
  • 前の方が抑えるとバグが減る傾向にある
  • デスマを起こしたチームがオンタイムで済むようになった
  • 工数を増やしたのではなく前倒しにした
  • 品質を上流で実施する
  • バグの数は2桁違う

QAが上流で入ると、開発と一緒になってしまう恐れに関してはどう思うか?

  • 計画(プロダクトバックログ)をきちんと立てるのが大事
  • 作業員で入り込んではいけない
  • QAとしてのゴールを決めておく
  • 朝会では何も発言しない
    • 若いQAがきちんとプランニングできているか見ている

設計フェーズの範囲はなにか?

  • スクラッチでは入らない
  • システムテストが部分的に出来る頃から入り始める

要求の品質に対するアプローチ方法は?

  • プロダクトバックログの段階からは入っていない
  • これからのチャレンジ
  • バッグログの見積にQAが入ると仕様の理解ができる
  • 中身の説明もしてもらえる