最近、多くの勉強会とハンズオンに参加しています。
その中で参加者としてもハンズオンの難しさを感じています。
そこで、ハンズオンが難しい理由とその対策を参加者の視点から書いてみます。
「参加者なのに偉そうに」と思われそうですが、率直な思いです。
と同時に主催者が思っているほど失敗じゃない時もあるよと伝えたいです。
これからハンズオンを行おうと思っている方に参考にしてもらえればと思います。
ハンズオンの難しさその1 PCが違う
各自でPCを用意しているハンズオンは格段に難しくなります。
いくら自分のPCで出来るからといって、それがどのPCでもできるとは限りません。
MacとWindowsではフォルダ構成も使えるコマンドも違います。
対策
コマンドを使う場合はどのOSでも対応できるようなコマンドを用意しておくと良さそうです。
ハンズオンの難しさその2 ネットワーク回線が違う
ネットワーク回線の条件もリハーサル時とは異なるでしょう。
自宅でやった場合はすんなりダウンロード出来たものも、ハンズオン当日にダウンロードしようとすると、想定外の時間がかかってしまいます。
参加者みんなが同じWifi回線を使おうとするのを考慮しておく必要があります。
対策
事前準備としてファイルをダウンロードしておいてもらうべきでしょう。
イベント告知ページを作った時に書いておくと良いと思います。
ハンズオンの難しさその3 想定通りの時間で進められない
上記に書いたような理由からリハーサル時のような時間配分で進められません。
特にハンズオンというのは、最後の方にやりたいことや伝えたいことが多いはずなので、そこだけは伝えられるように時間を残して欲しいです。
最初の段階で懇切丁寧に説明しすぎたせいで、中盤から急にスピードアップして、最後の伝えたい部分では誰もついてこれなかったとかいうのであれば、非常にもったいない気がします。
対策
ここだけでも伝えたいという箇所のために時間を残し、時には見捨てる覚悟も必要な気がします。
ただし、見捨てられた人のために、ハンズオンの資料として手順書を用意しておき、家に帰ってから行うことができるようにしておくと、見捨てられた人もそこまで辛くありません。
また、「環境の準備」と「実施したい内容」というように、ハンズオンが2段階に分けられる場合、環境の準備が上手くいかずに見捨てられた人用に、クラウド上に完成した環境のインスタンスを用意しておくと親切かもしれません。
この記事を書こうと思ったきっかけ
さて、そもそもなんでこんな記事を書こうかと思ったかというと、冒頭に書いた通り、ハンズオンで失敗したと主催者が思っていても、そうではないですよと訴えたかったからです。
素晴らしい運営をしていただいたイベント
特に、先日行ったAnsibleのハンズオンは、主催者にとっては失敗だと思っているようですが、参加者の一人としては、大変参考になりました。
主催者は「グズグズになってすいません」みたいなことをツイートしていましたが、その後に、
ハンズオン開催の知見をqiitaにでも投稿しよう。
— r.tamura (@launcher_test) 2015, 4月 25
とも書いていたんで、今後に期待します。
あと、別のハンズオンも行いたいと言っていたので、是非とも参加したいなと思いました。
残念なイベント
一方、どのイベントとは言いませんが、ハッキリ言ってあまり参考に出来なかったハンズオンも存在します。
それは上記に書いたようなハンズオンの難しさ全てにハマっていました。
しかも残念だったのは、ハンズオン終了後にこんなツイートを主催者がしていたこと。
※特定を避けるために、文章の改変はしています
雑な計画でやってしまった
まあ、今回だけの話で済んだのでまだ良かったけど
この発言は本当に残念でした。
主催者にとっては多数あるハンズオンや勉強会の1回かもしれないですけど、参加者にとっては大事な大事なハンズオンです。
ハンズオンを行うにあたって大切な心構え
私の尊敬する元ラジオデイレクターが以下のタイトルのブログ記事を書いています。
イベントを開催するという事は人の時間を預かるということ
記事の中身は今回と全く違うのでリンクを載せませんが、この言葉は大事だと思います。
自分はまだまだ参加者の立場が多いですが、自分が主催者になった場合にはこんな気持ちで行わないようにしようと思いました。