下の記事について思うことがあり、ちょうど学んでいる(読書している)最中だったので書いてみます。
記事を読んだ簡単な感想
ここに書かれている内容って、似たようなことがTPI NEXTに書いてあるような気がする。あの本の場合は「プロダクトマネージャーになるためにはでは」なく、「どうやればテストプロセスが上手くいくか」ですが / “プロダクトマネージャ…” https://t.co/dMpm7j6nR6
— ブロッコリー (@nihonbuson) October 26, 2015
TPI NEXTって?
テストプロセス改善手法の一つです。
プロダクト内でテストを回していくにはどのようなことからやっていけば良いか、テストをより良くしていくために次のステップではどのようにすれば良いかが書いてあります。
また、現状のプロダクトの立ち位置も把握できます。
さらに、プロセス改善時の依存関係も書いてあります。例えば「テスト自動化をやるためのテストツールの導入を行う前に、テスト設計をやらなければならない」とかが分かります。
最近、日本語の翻訳書が発売されました。
概要についてまとめたスライドもあります
どんなところがTPI NEXTにも書いてあるのか
自分が主張したいのは、組織の中でその「健全な意志決定の偏り」を取り戻すために、プロダクトマネジメントの機能を組織内に作ってそれを実現すればいいじゃないということなのです。
この「健全な意志決定の偏り」と同じような表現が、TPI NEXTでは「利害関係者のコミットメント」という項(キーエリア)に「利害関係責任者」として載っています。
しかも、この部分は真っ先に取り組まなければならないこととして、テスト設計やテスト戦略などの話よりも先に載っています!
QAは開発よりもプロダクトマネージャーの存在が必要かもしれない
テストプロセスを考えた時、真っ先に利害関係責任者を把握しておくことが重要なのはなぜでしょうか?
それは、テストを行うという時には製品としての判断を求める必要があるからです。
もちろん開発が作ったものに対して100%のテストを行い切れれば良いのですが、沢山の開発物がある状態では現実的にはなかなか難しいです。
特にWEB系などのリリースサイクルが短い企業では完璧なテストはより難しくなります。
その中でテストを行うには、納期・工数といった制約との兼ね合いを見て、テストする場所(観点)・しない場所(観点)を意志決定する必要が出てきます。
そのために、真っ先に利害関係責任者が必要になってくるということです。
QAはプロダクトマネージャになるための第一歩?
と、つらつらと書いていたら、「もしかしたらQAというのはプロダクトマネージャになるための良い訓練になるかもしれない」と思い始めました。
なぜならば、QAは意志決定の近くにいることが多く、明確な意志決定者がいなければ、代わりにQAが行うこともありそうだからです。
プロダクトマネージャになりたいと思うならば、QAのような役職に就くのは良い経験になるかもしれませんね。(もちろんプログラミングスキルとかがあることが前提ですが)