登壇者
- 大西健児(以下、大西)
- 柿崎憲(以下、柿崎)
- 山本くにお(以下、山本)
- 山本健(以下、番長)
- 湯本剛(以下、湯本)
- 吉澤智美(以下、吉澤)
- 安達賢二(以下、安達)
- 福田里奈(以下、福田)
- KENさん
- 越中谷郁美(以下、越中谷)
キャリアアップで芸人紹介
大西
- 1人2分ぐらいで話すので早口で。
- QAエヴァンジェリスト。社内では「エヴァンゲリオン」と言われてる。
- 英語喋れるとかっこいいかも→外資へ転職。
- テスト勉強しなきゃ→テスト技術者交流会へ
- 翻訳を頼まれる
- JaSSTを始めた1名
- ASTER作ったり
- JSTQB作ったり
- 今日はけんさんが5人いる
柿崎
- QA始める前に5回転職してる
- 今回の芸人はみんな5回以上転職してます。
- 肌色の多いみんながアクセスしていたサイトとか。
- 市役所の臨時職員とか。
- 黒い何とかVitaとかからQAの世界へ
- mixiの業績不振が今の私を作った
山本くにお
番長
- 僕、怖い人じゃないです
- 最初は芸術を志して、水道がとまったりしていた
- 最初はSIでテストして、リーダーへ
- ベンチャーに転職
- ソーシャルゲームで波に揉まれて
- 現在はmixi
- スライドには収入の変遷も載せた
湯本
- 1991年に社会人に
- メーカー系に入社
- 海外に住みたいので休職しようとしたらダメと言われたので退職した。
- ソフトウェアベンターに参加
- TEFに参加
- 東京に行くためにコンサルに転職
- そんな感じでばーっとやって、今に至る
吉澤
- 自分の場合は社内転職芸人ということで出させていただいている
- 前半戦は基礎的な知識を溜め込む。開発→リーダーへ
- 子供が生まれて、育休が終わった当たりから社外活動へ。
- 出向先で色々あった
- 社内異動を拒否したこともあった
- 社内異動で研究職へ。標準化を行い始めるように
テーマトーク
- KEN「15分前倒しで進んでおります」
転職した同機は何か?
山本「パフォーマンスを発揮できる戦場を求めて」
- 整っていない会社さんのところに言って1,2年で回り始めると、「そろそろかな…」と思って、社外からも誘いがあって転職する
- 安達「パフォーマンス発揮できると言ってるけど、繰り返していると同じところ回っている感覚はないの?」
- 山本「別のドメインに行くので」
- 福田「これってどっかから声がといってるけど、結構なスパンなので、そんなにこないのでは?」
- 山本「業務が落ち着いて情報を見ていると、『どう?』と言われたり、コミュニティ活動している中で『手伝って』とか。『飲みに行かない?』とか言われる」
- 安達「パフォーマンス発揮できると言ってるけど、繰り返していると同じところ回っている感覚はないの?」
湯本「テストの仕事をもっと価値の高いものにしたい」
- 自分で何を書いたか確認します。
- ソフトハウスに転職して、7,8年ぐらい立つと、気に入らないこととして、市場に出た後のバグでテストのせいにされた。
- 「なんでもテストのせいにするのは良くない」といったら、上司の人が呼び出された。
- 同時期にTEFで面白く思えた。
- 清水さんの話を聞いて良いなと思った。テストコンサルの求人にひかれて。
- あ、価値の高いものにしたいと話が変わっちゃった。
- 山本「価値が上がった?」
- 吉澤「湯本さんの給料が?」
- 上がった。給料とかで愚痴っていたら誘われて次の会社に。
- 安達「テストの仕事の価値って?」
- 誰でもではなく、技術力のある人でないとできない仕事に。
- 安達「上司にテストの価値をどのように伝えるか?」
- バグが出る・出ないの段階だと難しいが、そもそもテストで何を見つけるかを予め定めておこう。なんでもテストで防ごうとすると、いっぱいチェック項目が増えて収拾がつかなくなる
- ここで時間切れベルが鳴らされる
- バグが出る・出ないの段階だと難しいが、そもそもテストで何を見つけるかを予め定めておこう。なんでもテストで防ごうとすると、いっぱいチェック項目が増えて収拾がつかなくなる
- 山本「価値が上がった?」
番長「ニーズがあるところに」
- ベンチャーにいると、起業する人が多い。
- そういう元同僚が企業に成功するとQAが必要になるので。
- そこをコバンザメのようについていく。
柿崎「スタープレイヤーの仲間入りしたい」
- mixiからサイバードに転職した時にこの考えを持った
- 元mixiの社員は、mixi以外の現場でも活躍する人がいる。そういう人はだいたいエンジニアとかインフラとか。それをQAエンジニアとして成し遂げたい。モデルケースになれれば良いと思う。
- ソフトウェアテスト業界も恩返ししたい
- 番長「僕が追い出したわけじゃないよ」
- KEN「2人は入れ違いでmixiに入ってます」
- KEN「誤解を招かないように説明しておくと、このセッションは転職を煽るわけではない」
これまで転職して新しい会社に言って、一番驚いたことは何か?
大西「給湯室でおでんを似ているおばさんがいた」
- 転職の面接時にそうめんゆがいてた
- そこに入社したら、同じ人がおでんを煮ていた
- ベンチャー会社だとトイレ当番とかあった
番長「テストチームの立ち上げからやることになった」
- チームを作っていけばいいやと思ったら、「来週、デグレッシェンドテストやって」と言われたぐらい、テスト文化が無かった。
- KEN「最初、そういう状況を聞いてた?」
- 認識はしてなかった。
- KEN「そこからテストって大事だねと思わせるのにどれくらいかかった?」
- 1年半ぐらいかかった。ひたむきに、努力した。バグがないと思っているところに指摘した
- 「番長がいないとダメ?って思われなかった?」
- 部屋が暑くなるので、
- KEN「同じように、先陣を切ってテスト文化を育てた人は?」
- そこそこ出来ていたが、そこからさらに一段上げることはした。フルで立ち上げるときは、JCOMのインターネット部門のときは、テスト部門の外国人の人が退職することになって、社内で1年半ぐらいテストの営業活動をやり続けた
- 安達「その過程で一番苦労したところは?」
- やる気のあるメンバーに「テストって楽しいよね?」という話を伝えた。あとは、実際にやる対象について話して、リスクベースドの話をして、具体的にツッコミを入れた。
- 安達「味方をどんどん増やしていくのは良いね」
- KEN「最初、そういう状況を聞いてた?」
湯本「結局みんな似たようなことで悩んでいる」
- KEN「隣の芝生は青い状態ということだったのでしょうか?」
- 長野県では出来なくて東京だったらなんとかなるだろうと思っていたが、どこも同じだった。
- 福田「驚いたけど、慣れるものか?自分も福岡から来ているので、東京って進んでいるというイメージがあるが。」
- すごいなと思う会社もあるけど。え?東京だといいこと?無いよね。いいこととしては、自分が技術力を磨けばどこでも通用する。
- 福田「驚いたけど、慣れるものか?自分も福岡から来ているので、東京って進んでいるというイメージがあるが。」
吉澤「同じ言葉が違う意味で使われている」
- ソフトウェアグループからハードウェアグループに社内移動したが、言葉が違った。
- 例えば、リターンキーの解釈が違っていた。DOSではないオペレーティングシステムに慣れていた同僚は、リターンキーは確定だけで送信は行わないと思っていた。まずはズレがあるのがどこかを確認する
- 湯本「転職しなくても、大規模なプロジェクトだとそれぞれの会社で作っていると、統合テストの段階でズレがあったりする」
- 山本「子会社の単体・結合・総合、親会社の単体・結合・統合があって、何回統合やるんだよ?と思ったことがあった」
転職後に「あー、転職しなきゃよかった、マズった」と思うことがあった?
湯本「誘った2人がいなくなった」
- ある会社に入社したときの話。その会社の社員2人に「製品を日本で売れるようにしてほしい」と説得されて転職したら、入社した後に色々あってその2人は退職しちゃった。けど、そこからポジティブになって楽しくやっている。
- 安達「立ち直るのは大変だったのでは?」
- 大変でした。ただ、社内転職で別の人に誘われて社内転職できた。(その人も辞めちゃったけど)
- 結果的に色々と携わって社長賞も取った
- 安達「社長賞の写真は湯本さんがかっこいい格好して飾られてる」
- 福田「今日の格好は…w」
- 安達「人で苦労しているけど、技術で打開してきた?」
- 良い人との出会いがあった
- 大西「今会場に来ている同僚は良い人ということ?」
- そうですよ
- 安達「立ち直るのは大変だったのでは?」
なぜ同じ職種(テスト/QA)に転職するのか?
大西「定め」
- なりゆきって書こうとしたら言われそうだったので定めとかいた。
- 転職時には、これまでやってきたことを続けると給料が下がらないから。
- yasuharu_nに誘われたり、会社の社長と喧嘩したり…
- コミュニティに入っていたので、仲間が出来る
- 結果的に他の職種に就いたことは無かったが、Vモデルの右側が出来るから左側もやってみたりもした
- 福田「左側にずっといようとは思わなかった?」
- 「とある会社で売ったら、上手く売れなくて事業を畳まれたので、左側を続けなかった」
- 福田「左側にずっといようとは思わなかった?」
- 要求仕様書を書いている立場のときには、QAの人が指摘したときに、あなたが合っているよと言えた
山本「面白いし、求められているから」
- 狭く深くも見れるし、広く浅くも見れるので、また相談されることが多くなるので色々出来る
- 安達「思わぬ収穫になった技術とかはあった?」
- BTSがあまりなかったときに、BI系のことをやりつつ会計系を学んだ経験が、プロジェクトマネジメントで役立った
- 安達「思わぬ収穫になった技術とかはあった?」
番長「学びが付きないから」
- WEBの領域にいるので、色々な製品・サービスが出来て、ごちゃごちゃ戦っているうちに、色々とタメになっていっているので。
吉澤「入社して間もなく、テストで身を立てると宣言した」
- テストでやるぞ!といった手前、気になったことをどんどん勉強した。
- 2回の育休の間にガラッと変わっていく。OSが変わったり。
- テストを学んでいると、沢山の人に頼られるし
- 開発よりも応用しやすい。
- 周りにちゃんといって、自分もやっていく
- 福田「そういうポジションはいないからやっていたと思うのですが、産休の間、会社は同対応した?」
- 1回目は後輩に押し付けた。2回目はちょうどプロジェクトの境目だった。マネージャになってからは、フルタイムでない人ばかりのチームになったので、2人体制にした
- 福田「会社がそういう方針にした?」
- 私がそういう体制にした
- 福田「そういうポジションはいないからやっていたと思うのですが、産休の間、会社は同対応した?」
柿崎「理由なんかない」
- 転職エージェントや面接相手の会社に聞かれたが、「この仕事を愛しているから」と答えている。
- 自分はテスト好きなので、本当はテストし続けてバグ表を書き続けたいが、マネジメントをやらせてもらうことが多い。
- 安達「今は?」
- 今もマネジメントですね
- 安達「つまらない?」
- つまらなくはないけど、ウズウズはする。ただし、マネージャの仕事をしないといけない
- KEN「好きって言ってないとやってられない仕事ですよね?」
- 一同「えっ?」
- 湯本「私の場合、転職したいもう一つの動機は、係長とかで部下を持ちたくなかった。一緒に仕事してないのに評価する役職になりたくなかった」
- 山本「テストをやっている人を正しく評価できる人はテストのマネージャでは?」
- 湯本「わかった。やるよ」
- 山本「テストをやっている人を正しく評価できる人はテストのマネージャでは?」
- 安達「今は?」
学生「新卒・転職(一般)はつまらなそう。転職芸人は楽しそう」
柿崎「いろんな会社、人、志向、課題をディスカッションしてみるだけでも楽しい」
- 何らかの課題を解決したいから転職している。転職先の悩みを聞くだけでも楽しい。どういう風に解決しているか想像できるので。どういう悩みがあると調査できると、それってただの面接ではなく、課題を共有・ディスカッションできるから。
- 湯本「新卒だとそういうことを言えないのでは?」
- だから新卒の面接官はクソ
- 安達「私、面接官をやってるんですが」
- 本当は悩みを打ち明けた方が良い。圧迫面接とかやっているから日本はダメになる
- KEN「採用の立場に立っている人がいると思うが、どんな場所を重視している?」
- 番長「ストレス耐性のない人が好き。自分の好きな人を見つけてとことんやる人が欲しい。テストを募集しているのに、「企画もやりたい」と言ってる人はパフォーマンスを出せない」
- 福田「短時間の面接でどれくらい出せば良い?」
- 番長「私の場合はどれくらい打ち解けるのかを基準にしている」
- 福田「採用する方も楽しんでいる感じ?」
- 番長「そうです」
- KEN「他には?」
- 湯本「圧迫面接してないよね?」
- 柿崎「私が採用時にやったような相談を、面接官の立場になってもやってる。こっちから投げた相談に対して、熱く語れる人が来て欲しい人。もう一つ基準にしているのが、(やばいな、テクニックで取られる…)過去にやった工夫とかを喋っているときに、感情が乗っているかどうかを観る。他の人のをパクった話は感情が乗らないことが多い。心情を吐露することで、暑いディスカッションが出来る。」
- 湯本「圧迫面接してないよね?」
- 湯本「新卒だとそういうことを言えないのでは?」
転職を薦めない場合はどんなときか?
柿崎「嫌な環境だから転職するとか、有名な所入って箔をつけてやろうとか」
- 体調に悪影響を起こしている場合はすぐに転職した方が良いです。転職によって課題を解決したいという場合は転職したほうが良い。
転職に関わらず、技術者として意識しておくことは何か?
吉澤「好奇心、向上心、あと人脈を少しでも広げておくと役立つかも」
- 知らないことはとにかく調べる、聞く
- セミナーを進められても、「お金もらえなかったら行きません」とは言わないで、自己投資する
人脈を社内・社外で作っていく。転職にも役立つかもしれないし、悩みも解決できるかもしれない
- 福田「これって難易度が高いのでは?パワー使うと思うが。そういう人にはどうすれば良い?」
- 無茶してます。それでもやってみることが大事。出ていっても、出続けるのも人次第。ゼロベースで考えると色々と気が楽になる
- 山本「レポート、稟議…の大変さとか、偏見とかがあるかも」
- 稟議は書いてあげます。上の方はそれを誘導してあげる
- 福田「これって難易度が高いのでは?パワー使うと思うが。そういう人にはどうすれば良い?」
KEN「これ、なかなかイベント参加の報告書に書きづらい内容が多いですよね。publickeyさんも手を止めて諦めてる所があったりする」
大西「技術を磨いて、不得意領域の人的ネットワークを構築する」
- 世界の最前線を知るためには英語が必要だけど、ICSTなどの機会を用いて欲しい。
- この辺の年になると、自分の苦手な場所を分かっている。しかし、それは恥と思わず、自分の苦手な場所を助けてくれる人を作る
- 湯本「その代わり、自分の得意なところを作ったほうが良い」
柿崎「スキルや得意なこと、それがビジネス上の価値にどう結びつくかを記録、整理する」
- 日々のTODO一つ一つをどのようにやってのかを記録する。それをビジネス上の価値を生み出したかを記載しておくと良い。
- 安達「どこ言っても通用するよとすれば良いよいうこと」
- いつ転職しても良いように
- 安達「どこ言っても通用するよとすれば良いよいうこと」
- KEN「転職だけでなく、新しいサービスを行うときにも重要になる」
湯本「自分はどうしたいのか?を考えるようにしましょう」
- 技術者として極められない環境になったら転職を考え始めれば良い
- やりたいことがやれないときには…(ED音が鳴り始める)
まとめ
- 福田「皆さん、探究心のある人達だなと分かりました」
- 安達「自分の好きなことをやって、過ごしている人だと分かりました」
- 山本「転職芸人ブラックの番長です。人生の棚卸しに転職が良い機会だった。」
- 柿崎「光のジョブホッパーの柿崎です。あまり話す機会をもらえないと思っていたが、いっぱい喋れて良かったです。私はあまり先のことを事を考えないタイプ。やっていった後にできるだけ。課題が無くなったら取りに行くことも大事。」
- 番長「コバンザメ芸人の番長です。STAFF募集中です。」
- 吉澤「社内転職エージェントの吉澤です。テスト設計コンテストもあります。3/13〜ICSTがあります。どちらもチラシが入っています」
- 大西「よーくかんがえーよー♪おかねもだいじだよー♪ということで、バランスも考えて。」
- 湯本「このセッションは山本と私でJaSST九州の飲みの場で決まった。技術を磨くには勉強だけでなく実戦も必要。それが出来ないなら会社を変われ。」
- KEN「どう考えてもネタセッションにお集まりいただきありがとうございます。アンケートで好印象があれば来年もやれるかもしれません。」