先日、社内で澤さんによるファシリテーション講座があり、「SNSでの投稿自由」「ブログでの公開自由」という話を頂いたので、ブログに公開します。
目次
- 目次
- 発表者
- 講演内容について
- ファシリテーションとは?
- ファシリテーションに必要なこと
- ファシリテーターが目指すべき・調整すべきこと
- ファシリテーションべからず集
- 質問
- Q.研修講師として、習っている人の理解度のぼんやりや凸凹にも有効か?
- Q.過去の話をしないについて。KPTはまさに過去の話をしていると思うが。
- Q.過去の話って、自分も良くすると思うが、気付くポイントがあれば教えて欲しい。
- Q.参加者が混乱していたら、整理するという話があったが、ファシリテーター自身が理解していない場合は?
- Q.確認をすると思うが、「分かっているつもり」を判別するには?
- Q.人数について質問したい。チーム全体について決定したいが、全員が集まるのは大変だと思う。
- Q. ゴール設定に対して。最初に決めるだけではなく、議論を進める上でゴールになる場合があると思うが…。
- Q.人数について。10人を超えているような組織で、少人数で決定をすると、ちゃぶ台返しをする人が出てくる
- Q.決定事項のちゃぶ台返し禁止という合意をどうやって取れば良い?
- Q.ティール型の場合は?
- Q. どこまで脱線を許すのか
- Q. 発散した後に収束するコツはあるか?
- Q. AvsBでお互いを論破し会えない場合は?
- Q. 自分の結論に引っ張り込まないとあるが、MTG準備をしっかり行った結果、MTGの進み方を仮説する際に自分なりの結論ができてしまう。結論を引っ張り込まないようにするにはどうすればよいか?
- Q. ファシリテーターが不在の場合どうするのか?
- Q. 過去に澤さんが経験したファシリテーション不全の話を聞きたいです。
- 何かを決断するときに、ファシリテーターではない人が多いと思うが、参加者側の立場として注意すべきことは何か?
- Q.会議に参加していて、ファシリテーションを機能していない場合、代えるのはありか?
- Q.連絡だけをする会議について。どうすれば良いか。
- Q.澤さんはファシリテーション能力をどうやって獲得したか?
- Q.全体朝会をやっている場合もあると思うが、それは必要だと思うか。
- Q.ファシリテーションするのが怖いがどうすれば良い?やらざるを得ない
- Q.3,4人の会議でファシリテーターは必要か?
- Q.目標設定にファシリテーションを入れられない
- Q.定例MTGをやらないという話について。スクラムの中でDaily Scrumが不要に感じてしまう。
- Q.例えば、現状を知らないことに対して時間を使いたい場合は?
- Q.ファシリテーターを上手い人に固定すべきか?
発表者
- 澤 円
- 日本マイクロソフト テクノロジーセンター センター長
- インターネットラジオ「Voicy」配信中
講演内容について
ファシリテーションとは?
- 議論を整理する人
- Wikipedia
- ファシリテーション(英: Facilitation)は、会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させるリーダーの持つ能力の1つ。
- リーダーとしての振る舞いが求められる
- ただの司会者ではない
田原総一朗はファシリテータか?
- 朝まで生テレビの田原総一朗がファシリテーターだと思う人?違う人?
- 会場の意見…感想を喋っている・自分の意見を喋っているから違う
- 自分の意見を言うからというより、求められる結果が違うから。
- テレビ映えするように煽っているだけ。
- 見ている人がいる時点でちょっと違う
- やっている行為はファシリテーターに近いが、皆さんに求められているものとは違う
ファシリテーションに必要なこと
- 私なりに考えたり感じたことを中心に話す
- まずはゴールの共有が大事
会議が多すぎる国、日本
- 日本は会議多すぎ
- 会議をすること自体は悪くないが、ゴールの共有がない会議が多い
- 報告の会議が多すぎ。起きていることは会議にすることはなく、どこかにまとめれば良い
- 報告のために集めず、その先のために会議をすべき。
ゴールのために、ビジョンを決める。
- 北極星を見つけてから出港する。
ココで言っているのはゴールではなく、方向性だけ
- 方向性とゴールの違いの例
- 方向性…デザインについて決める
- ゴール…デザインのラフ案について決める
- 方向性とゴールの違いの例
ファシリテーションの先にゴールが見える。
- 最初からゴールが見えているわけではない。
- マイルストーンを決めるだけで、形まで決めるのはファシリテーターのしごとではない。
- 方向性を決めるのがファシリテーターのしごと
- それをしないと、みんなが違う線路に乗ってしまう。
テキトーに線路を敷設させないことが大事。
- 進んでいったときに、戻してあげるのもファシリテーターのしごと
- 議論が発散することはよくあることだと思うが、予め決めたビジョンに従って元に戻す
- なので、ビジョンは言葉に落としておくことが重要
- 漠然と、ぼんやりと、はダメ。
会議室を出た後に、同じ絵を描けるようにする。
- 言語化できていないと、再現性がないものになってしまう。
- 本人の解釈によって、全然違う情報が伝達されてしまう。
「議事録が大事」ではない
- 議事録を取るのが大事なのではない。
- 議事録を取るとしても、事細かに取る必要はない
- そしたら録音すれば良い
- キーワードを残しておけば良い。
ゴールは未来にあることを確認する
- エンジニアなど何か作る人達は、「今無いものを作るようにする」「今あるものを良くするようにする」ということが仕事。
- なので未来の話に時間を使うべき
- エンジニアの場合、限られた人生の中で最大のものを作る必要がある
- MTGではAsIsの話はしない
- 最終的にどういったものがあればよいのか言語化する。
- これを共通認識にしないといけないし、ファシリテーターはそちらに常に軌道修正しないといけない。
過去の話を議論しがち
- 議論で話すのは、殆どが過去の話になっている。なぜなら、過去の経験を元に話すから。
- しかし、「ゴールは未来だよね」ということを示す必要がある。
- 徹底的に未来の話をしよう。
- 今までの話で議論している暇は無い
- みんながなんとなく思っている共通認識を蒸し返す必要はない。
傾聴のマインドセット
- ふるまいとして必要になるのが、傾聴というマインドセット
- ファシリテーターはとにかく傾聴する
- 傾聴とは、音として聞くのではなく、アイディアを探すために聞く
- アイディアの種を探して、こういうこと?と質問すること
- 決めつけることではない
- エンジニアリングにするヒントを聞く
- そのためには相当集中して聞く必要がある
- 常に質問をする体勢になる。
- さり気なく質問をする。
- ぼんやりと聞くのと集中して聞くのは違う。
決めつけることをしてはいけない。
- 決めつけるならば、「最初からお前がやれよ」となってしまう。
- これは本当に意識しないとすぐに忘れる。
参加者が混乱していたら整理する
- やっているうちに、参加者に理解度の差が出てくることがある。
- 過去の経験差などが原因。
- そのために、ファシリテーターは表情を常に確認することが大事。
- 全体の理解度を常に確認する
- せっかく集まっているなら、同じ理解度になるようにする
- 少なくとも、MTG内で語られているのは同じ理解度になっていること
- 参加者自身が「分かっていないことが分かっている」ようになれば最高
- そこについて勉強できるから
- 「分からなかったらこれだけメモっといて」「このURL先を読んどいて」「○○さんに聞いといて」とヒントだけ渡す
- ここで説明しちゃうと、分かっている人は内職を始める
発言量の調整
- MTG時間、バッファ時間、参加人数という3つのパラメータがある
- (MTG時間-バッファ時間)/参加人数=一人あたりの上限持ち時間
- これが最大値。
- バッファ時間を抜く人がいるが、ちゃんと考慮する必要がある
- バッファ時間とは、仲裁や考えをまとめる時間など
- バッファ時間はどれぐらいの割合か、というのは絶対的なものはない。
- MTG参加者の経験によって違うから。
MTGを早く終わりにして、時間を返す
- 早くMTGが終わりそうな場合は、そのまま早めにMTGを終わらせる。
- 外資系の企業の場合、MTG時間を1時間とって45分で終わったら「15分返すね」という風に言ったりする。
- MTGはお互いに時間を借りているという認識を持つこと。
- 物事を借りている場合は、基本的に大事にするし、早めに返しますよね?それと同じ。
このマインドが起きると、仕事がどんどん圧縮される。
別に、喋り始めたときにストップウォッチを出す必要はない。
- あくまでも目安で良いが、それを考えておくことが大事。
- 20人が出たMTGが30分だった場合、1人あたり1.5分になる。
- 喋る人と喋らなくなる人が多くなる。
- 喋らない人は会議室にいる必要がない。大いなる機会損失に繋がるので、あとで共有すれば良い。
- プロセスを知る場合は必要かもしれない。
ただし、「とりあえず参加してもらう」というマインドだったら「とりあえず呼ばない」にしてください。
Emailが無い時代と同じMTGをする昭和な会社がまだまだ多い。
- 時間というパラメータを軽視しているからそうなる。
黙ってもらうのも大事な仕事
- 「黙れ!」というのは、一発で黙ると思うが、人間関係が悪くなる
- 黙らせ方も大事。「一人あたり○分だから、気を付けてね」と予め言っておく
「ぼっち」を作らない
- 本来だったら発言して欲しい人が喋らない状態を作らない
間違って呼んだら帰す
また、間違って呼んでしまったら、帰してあげる
- 自分から「関係ないから退室しますね」というのはなかなか難しい。
- アメリカでは「なんでこんな会議に呼んだの?」と怒る人がいるぐらい。
最近は会議そのものに出なくなった。
- チームMTGを定例で設定していない。今の所集まったのが1回だけ。その時は「惑星直列」と表現したぐらい珍しいことだった。
- 集まったときは楽しい話しかしない。
ファシリテーターはイメージを作る手伝い
言葉に落ちきる前のイメージを脳内に作るもののお手伝いをする
そのためには、関連を明らかにする。
- ホワイトボードにキーワードをピックアップして板書していく。
- そこに矢印や図形を用いて表現していく
- イメージができないと原理主義者の戦いになる
- 「○○理論によると」とか喋りだす人がいる
ポストイット最高!
- 順番を変えられるから
- 板書にすると、書き直しが出てくる
- ポストイットだと復活させることもできる
- これぐらいだったら総務の人も買ってくれるでしょ
ファシリテーターが目指すべき・調整すべきこと
合意に至ったことを確認する
- 会議室を出た後が勝負。
- 出た後に配れるものを復習する
- 場合によっては、ミッシングピースが明確になることもある。
- わからないものがわかった時点で価値がある。
- 所感が入った状態で伝播しないようにする。
- 事実をまずは伝えられるようにする。その後の所感が違う場合はOK。
- 良くないのは、出ていった後に不満を言う状態
ノリだけで終わらせない
- 本当に欠けているものを忘れている可能性がある。
- 逆側をやる、違う視点を考えることも大事。
- 「ウェーイ」となったときこそ気をつける。
- ノリだけで終わっている場合は、合意に至ったことを確認できていない場合よりも厄介。
- 肝心なことが考慮されていないことが多い。
- 後で後悔することが多い。
- ファシリテーターは場の雰囲気をかわさないようにしつつ、問題点がないかどうかもう一度確認する
- 基本は傾聴する。
傾聴した上であらを見つける。
システムと向き合っているときは問題点にほとんど気付かない。
- サービスを使うユーザーしか見ていない。
- サービス外のことを考慮してないことが多い。
- 世の中、自分たちが提供しているサービスを四六時中使っているわけではない。
- こういうことをファシリテーターがきっかけを与える存在になると良い
- ファシリテーターが力不足であれば、ファシリテーターを補佐しても良い。
具体的な言葉・数字にしておく
- 部屋を出ていった後で共有できる状態にしましょう
- 抽象的な言葉になると、人によって全然捉え方が違う。
- 「なるはや」ではなく「1分後」なのか「1週間後」なのか。
- 期日を決められない場合は、未決定事項として共通認識にしよう。
- 具体的に落とし込んでいない部分こそ「これは決まってないんだよ」という決定事項にしよう
- 経営がうまくいっている企業・組織は、それを徹底的にしているから
- 「頑張っているから」は評価軸ではない。頑張っているがアウトプットが出ていない場合は「向いていない」という評価になる。
- そこにゴチャゴチャ言う人に対しては、反証を持ってきてもらう
オーナーが誰なのかはっきりさせる
- もう一つ大事なのはWHO。
- オーナーシップ。誰がオーナーなのか。
- 日本の場合は組織に持ってしまう。
- 外資系の場合、名前が書いていないプロジェクトに承認を出せない。
- もしうまくいかない場合は、責任はすべてオーナーが持つ。
- もしうまく言った場合は、オーナーが手柄総取り。
- オーナーは、できる限り一人の名前で書く。
ファシリテーションべからず集
ファシリテーターが喋りすぎない
- とっとと議論をはじめて、傾聴し、キーワードを拾うことに徹する
自分の議論に引っ張り込まない
- ファシリテーターは責任を感じすぎないようにする
- 予定調和な会議をしがち。
- 議論の途中で出てくる想定との違いを受け入れる
正誤のジャッジをしない
- 対立軸になる場合。
- 限られた時間の中で議論するときに、ジャッジは合意形成でなされる話であり、ファシリテーターがジャッジするわけではない
- 任された場合は、ジャッジメントの役割を持てば良い。
- 「ファシリテーターだから俺が決める」はダメ。
- 日本企業の場合、ファシリテーター兼ジャッジメントになったりする。
- 「だったら、お前が決めれば良いじゃん。」となってしまう。
公開処刑、ダメ、絶対
ファシリテーターに不要なもの→(過去の実績からくる)プライド
- 一番邪魔。
- 「俺に言わせりゃ」という人
- →他所でやってくれ
- 過去の経験を活かせるなら別だし、情報として提供するのはあり。
- プライドも一緒に載せると、否定に対して過剰反応してしまうから。
質問
Q.研修講師として、習っている人の理解度のぼんやりや凸凹にも有効か?
- 超有効になる。
- 同じ道の上なので、スピードが違うが、時間をかけることで同じところに到着するはず。
Q.過去の話をしないについて。KPTはまさに過去の話をしていると思うが。
- NGではなく、圧縮すれば良い。
- シートを事前に共有する。そしてMTGでは理解度をチェックするのみにしたらよい。
Q.過去の話って、自分も良くすると思うが、気付くポイントがあれば教えて欲しい。
- 全部ファシリテーターが知っておく必要がない。
- 「それって未来にどう繋がるの?」と聞けば良い。
- もしも答えられなければ、もっと端的に話してもらうように促せば良い。
Q.参加者が混乱していたら、整理するという話があったが、ファシリテーター自身が理解していない場合は?
- 「私は分からないけど、皆さん分かる?」と聞いてみる。
「私はここまで理解している」という風に示すことが大事。
料理をする側にとって辛いのは
- 「何が食べたい?」→「分からない」もしくは「なんでも良い」
という会話。
「ここまでは分かる」という話し方をすることで、議論が進む。
- 「うん、分かった」ではなく、「こういうことですね」と自分で口に出すことが大事。
- もしもわからない部分が残っている場合は、それが宿題になる
Q.確認をすると思うが、「分かっているつもり」を判別するには?
- 分かってないことを「分からない」というのは勇気がいる
- Next Stepを決めておく。
- 次の時までにできていないと焦る→「助けてくれ」となる。そしたら、その人を責めず導いてあげる。
- 合間合間でマイルストーンで「進捗どうですか?」と聞いてあげる。
Q.人数について質問したい。チーム全体について決定したいが、全員が集まるのは大変だと思う。
- 議論したいならMAX6,7人だと思う。多くても10人。
- 30人で決めるのは難しい。
Q. ゴール設定に対して。最初に決めるだけではなく、議論を進める上でゴールになる場合があると思うが…。
- First phaseでゴールを決める。
- なかなかゴールを決まらなくて時間切れになることはあると思う。
- その時は、Blocking issueを探す。ただし、人を責めない。
Q.人数について。10人を超えているような組織で、少人数で決定をすると、ちゃぶ台返しをする人が出てくる
- 異論を許す会議を行うこと自体が良くない。
- 人数が増えると、事前に共有するものが増えていくことを認識する必要がある。
- 決定事項に対しては、ちゃぶ台返しは禁止。
- ちゃぶ台返しをするなら、その人がオーナーになれば良い
Q.決定事項のちゃぶ台返し禁止という合意をどうやって取れば良い?
- エグゼクティブスポンサー(役員)に合意をとっておく
Q.ティール型の場合は?
- ティール型の場合、他の人が議論を止める必要はない
- 人数が多いなら、組織を半分に割りましょう。
Q. どこまで脱線を許すのか
- バッファ時間の計算の範疇で行う
Q. 発散した後に収束するコツはあるか?
- 合意したビジョンに戻すことが大事
Q. AvsBでお互いを論破し会えない場合は?
- 今日はそういう日だったんだと思って。
- また、ディベートでよくやるのは立場を逆にする方法。
- 自分を信じてない案を持って議論する。
Q. 自分の結論に引っ張り込まないとあるが、MTG準備をしっかり行った結果、MTGの進み方を仮説する際に自分なりの結論ができてしまう。結論を引っ張り込まないようにするにはどうすればよいか?
- 最初のビジョンとゴールの話で、準備してきた仮説の結論をゴール設定にしてしまえば良い。
- 「こういう結論になると私は考えたのですが、この結論を聞いてどう考えますか?」
- 議論の中でひっくり返ることができる
Q. ファシリテーターが不在の場合どうするのか?
- 会議のオーナーがファシリテーターになる。
Q. 過去に澤さんが経験したファシリテーション不全の話を聞きたいです。
- 交通系日本企業勤務・28歳の衝撃の言葉
- 「みんな会議で発言するんですね。会議で何かが決まるのを初めて見ました」
何かを決断するときに、ファシリテーターではない人が多いと思うが、参加者側の立場として注意すべきことは何か?
- 「参加者はファシリテーターに対峙しているわけではない。戦うわけではない」というマインドを持つことが大事。
- 日本の国会は最悪なMTGだが、「議長の存在が大事だ」と思っているのは参考になる部分。
- イギリスの国会は非常に参考になる。「イギリス議会 面白い」とかでググってみると良い。
Q.会議に参加していて、ファシリテーションを機能していない場合、代えるのはありか?
- それは仕方がないのでピッチャー交代。
- 今は会議に特化して話しているが、組織がうまく動かすということを考え、「今日は私がピッチャー交代するね」と言ってあげる
- そのためには、その前に人間関係を作っておく
Q.連絡だけをする会議について。どうすれば良いか。
- 報告・連絡・相談には時系列がある。
- 報告…過去のことなので、データ化しておいてあらかじめシェアすれば良い。
- 連絡…現在のことなので、都度都度ツール(Slackとか)でやれば良い。
- 相談…未来のこと。なので、相談に時間を使いましょう
- また、報告・連絡・相談は性質が違う。
- 報告は不変性。過去の話だから変わるはずがない。
- 連絡は即時性。だからチャットが良い。
- 相談は人間性。相談するのだから人と人の会話がある。だから時間を割くべき。
Q.澤さんはファシリテーション能力をどうやって獲得したか?
- 環境が作った。
- ファシリテーションの講義は今回が初めてだが、コーチングはさんざんしている中で言語化していった。
- ファシリテーションの実践と、ファシリテーションとはなんたるかを教えるのがファシリテーション能力を向上させる。
Q.全体朝会をやっている場合もあると思うが、それは必要だと思うか。
- 例えば、ベンチャー企業ならばカルチャー醸成が大事。それには朝会が大事。
- 会社は仕組みの中で生きる。
- 能力が高い人は離職リスクが上がる。
- カルチャーを育てることで、経営上のメリットがある。
- もしも朝会が退屈な時間になっているなら、朝会の問題ではなく、コンテンツの問題。
- ワクワクする話をした方が良い。
- 社員がみんな集まるなら、直接関わっていないサービスのデモを見せた方が良い。
- マイクロソフトの場合はよくやる。
- 社員総会でやるのはデモ大会。
Q.ファシリテーションするのが怖いがどうすれば良い?やらざるを得ない
- メンターを一人連れて来たほうが良い。
- 最初のうちは二人三脚で、だんだんと独り立ちしていく
- ファシリテーション(パブリックスピーキング)が怖いのは世間一般。
- 助けを求めるのは、仕事をする上で一番大切なこと
Q.3,4人の会議でファシリテーターは必要か?
- それはMTGではなく、ブレインストーミングなので、ファシリテーターは必要ない
- その場合は、ゴールを出さないという合意を予めしておく必要がある
Q.目標設定にファシリテーションを入れられない
- 何を持って成功とみなすか予め決めておく。
- 例えば、アンケートを配ったり。
Q.定例MTGをやらないという話について。スクラムの中でDaily Scrumが不要に感じてしまう。
- やることが目的になっていないか?
- 必要であれば有意義に過ごす。
- 誰かがお題を持ってくる。
- デモを見せる。
- 記事を共有するなど。
- 一番良くないのは、なんとなく集まって駄弁ること。
Q.例えば、現状を知らないことに対して時間を使いたい場合は?
- それは会議体にする必要がない。トレーニング枠を作るべき。
- 世の中のスピードはバカとノロマで決まる。
- これはバカやノロマになる人がいるのではなく、時と場合に誰でもバカやノロマになる。
- バカやノロマになるポジションに置かないことが大事。
- 外資系では、「育てる」という考え方が抜けているので、マッチしてるところしか就職しないし、マッチしなければ切り捨てられる。
Q.ファシリテーターを上手い人に固定すべきか?
- MTGをうまく動かしたい場合には固定すべきだが、その人がいないときにリスクになる
- 平穏な世の中である内に経験させる。それもマネージャの役割。