自分の発言に謝罪をしつつ、私がお勧めするソフトウェアテストの本の特徴を言語化する

はじめに 〜この記事を書くきっかけとなる発言と謝罪〜 先日、X上にてこのようなポストをしました。 ソフトウェアテストの書籍の中には、絶対にオススメできない本、いわゆる「地雷な本」が数冊あるのですが、見事に全てを踏み抜いて紹介しているページを見…

適切な形でのテストシナリオの書き方やBDD/ATDDを学ぶ上で最適な書籍『The BDD Books - Formulation』を翻訳して出版しました! #bddbooks

2021年5月に出版された『The BDD Books - Formulation』日本語に翻訳してLeanpubにて出版しました! 表紙はこんな感じ。 書籍紹介および購入はこちらから。 leanpub.com 原著はこちら。 なお、本書籍はThe BDD Booksシリーズの2冊目となります。シリーズ1冊…

「リバースモデリングを行ってテスト設計する」は、単純にリバースしてないと気付いた話 #WACATE

はじめに 先日、WACATE 2024 夏というワークショップを開催しました。私はWACATE実行委員長として運営に携わり、準備を行ってきました。 WACATE 2024 夏の開催内容およびWACATEという団体について詳しくは、以下のページをご覧ください。 wacate.jp WACATE 2…

QAエンジニアから見た『データモデリングでドメインを駆動する』書評

本記事は、今年発売された書籍『データモデリングでドメインを駆動する――分散/疎結合な基幹系システムに向けて』を読んだ感想を紹介します。今のところ、本書籍は2024年のベストバイな気がします。

Cucumberコミュニティの消滅の危機はGherkin(Given / When / Then)記法の消滅の危機でもある

本記事では、「BDD(Cucumber)コミュニティが無料提供しているコンテンツの紹介と現在起きている危機」という発表時にはうまく伝え切れなかった部分を補足として書くことを目的としています。特に、Cucumberコミュニティ消滅の危機は、Gherkin(Given / When /…

Googleスライドで紙芝居的に強調する場所を示すコツ

はじめに 先日、Developers Summitで講演してきました*1。 event.shoeisha.jp 発表スライドはこちら speakerdeck.com このスライドを作成する際に使った、紙芝居的に強調する方法をご紹介します。完成形はこんな感じです。発表スライドのp9とp10が該当します…

Developers Summitの新人研修セッションの中で「新人研修マニフェスト」を発表しました #devsumi

はじめに 先日、Developers Summitで、及部さん、やっとむさんと一緒に新人研修に関するパネルセッションを行いました*1。 event.shoeisha.jp その冒頭で、新人研修マニフェストを発表したので、ここでも紹介します。 新人研修マニフェスト 新人研修マニフェ…

『Software Design 2024年2月号』に寄稿したテストの考え方を用いた、具体的なテストの改善例

はじめに 先日、私が第1特集「新しいソフトウェアテスト講座」の第1章「ソフトウェアテストとは何か?」を寄稿した、『Software Design 2024年2月号』が発売されました。 gihyo.jp この雑誌を読んだ黒柴さんが、雑誌の第1特集をキッカケとして*1ブログ記事を…

Regional Scrum Gathering Tokyo 2024で今一番伝えたいことを発表してきました #RSGT2024

1月10日〜12日に開催されたRegional Scrum Gathering Tokyo 2024で登壇をしました。 Regional Scrum Gathering Tokyo 2024 - できるだけ大きなアウトカムが得られるように、シフトレフトとシフトライトの両面から製品開発に取り組んだお話 | ConfEngine - Co…

2023年の活動をふりかえる

年内の全ての社外イベントが終わったこのタイミングで、改めて2023年の活動をふりかえります。

政府が発表した「こども未来戦略」案を題材にレビューとテスト設計を考えてみる

岸田首相の方針表明を要求・要件定義、「こども未来戦略」案を設計とすると、色々なレビュー指摘事項やテスト設計が想像できて面白そうだなと感じたので、実際に作成してみました。

ソフトウェアレビューに対する考え方「ソフトウェアレビューマニフェスト」を考案しました

本記事はソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2023の9日目の記事です。 ソフトウェア開発やソフトウェアテストに比べて、ソフトウェアレビューは未発展の分野だと感じています。レビュー体系化を目指す会では、その名の通りレビューの体系化を模索し…

電気通信大学 西康晴先生 / にしさんとの思い出

今年10月18日に、にしさん(西康晴先生)がお亡くなりになられました。 www.aster.or.jp 私は電気通信大学の西康晴先生に対しての面と、にしさんとしての面の両方に対峙していたので、その思い出話をつらつらと書き連ねたいと思います*1。 電気通信大学の西…

DevOpsのループ図およびシフトレフトテスト/シフトライトテストについての考察

はじめに 本記事は ソフトウェアテスト Advent Calendar 2023 および10X プロダクトアドベントカレンダー2023の5日目の記事です*1。 皆さんは「DevOpsに関する図を思い浮かべてください」と言われたら、どのような図を想像しますか?一番思い浮かべる人が多…

【翻訳記事】新しいチームに移って8か月で起きたこと Part5 「今後の展望とチームの変遷の記録」

はじめに 本記事は A Tester's Journey: A Time of Transition - Eight Months on a New Team を日本語訳したものです。 この記事は、著者のLisi Hockeが、新しいチームにJoinして8ヶ月間で起きたことを赤裸々に語っています。その中で、どのようにチームに…

【翻訳記事】新しいチームに移って8か月で起きたこと Part4 「チームが変化できた要因」

はじめに 本記事は A Tester's Journey: A Time of Transition - Eight Months on a New Team を日本語訳したものです。 この記事は、著者のLisi Hockeが、新しいチームにJoinして8ヶ月間で起きたことを赤裸々に語っています。その中で、どのようにチームに…

【翻訳記事】新しいチームに移って8か月で起きたこと Part3 「現在のチーム状況」

はじめに 本記事は A Tester's Journey: A Time of Transition - Eight Months on a New Team を日本語訳したものです。 この記事は、著者のLisi Hockeが、新しいチームにJoinして8ヶ月間で起きたことを赤裸々に語っています。その中で、どのようにチームに…

【翻訳記事】新しいチームに移って8か月で起きたこと Part2 「チームに入ってからの8ヶ月間で起きたこと」

はじめに 本記事は A Tester's Journey: A Time of Transition - Eight Months on a New Team を日本語訳したものです。 この記事は、著者のLisi Hockeが、新しいチームにJoinして8ヶ月間で起きたことを赤裸々に語っています。その中で、どのようにチームに…

【翻訳記事】新しいチームに移って8か月で起きたこと Part1 「Joinする前のチーム状況」

はじめに 本記事は A Tester's Journey: A Time of Transition - Eight Months on a New Team を日本語訳したものです。 この記事は、著者のLisi Hockeが、新しいチームにJoinして8ヶ月間で起きたことを赤裸々に語っています。その中で、どのようにチームに…

CEDEC 2023での登壇報告と登壇の際に気をつけたことの共有 #CEDEC2023

8/25にCEDEC 2023にて登壇しました。今回は実行委員からお声がけいただき、招待講演という形での登壇となりました。 cedec.cesa.or.jp 発表内容について 発表資料はこちらです。 speakerdeck.com 発表時の動画は、参加者限定ですが以下のページより公開され…

入社1ヶ月目でやったこと 〜ソフトウェアテストプロセスに基づいたテストケース作成を行ってみた〜

本記事では2023年5月に10Xに入社した私が、入社1ヶ月目に実際に行った、テストプロセスに基づいたテストケース作成についてお話しします。

転職したので、これからの動きを改めて整理してみる(宣伝多め)

転職しました。*1 お世話になりましたー! pic.twitter.com/Lio5CbwgRk— broccoli (@nihonbuson) 2023年3月31日 このツイートだけで、色々と察して労いの言葉を多数いただけるって、よくよく考えるとすごい暗黙知ですね。しかもChatGPTも理解できるレベルの…

再びCodeZine Academyで講座を開催します!

この度CodeZineさんからお誘いいただき、5月31日に再びCodeZine Academyで講座を行う運びとなりました! event.shoeisha.jp 「開発を加速させる」に重点を置いたテストの講座です。 開発の実装を考え始めるよりも前の段階で必要となるテストの考え方や技術を…

AI駆動開発と現状とのギャップを示す

はじめに 〜記事執筆のきっかけ〜 先日、以下の記事についてのツイートが流れてきました。 zenn.dev この記事の内容については、ChatGPTをはじめとするAIによるテストの可能性を示した素晴らしい内容だと思います。 ですが、果たして"今時点(元記事の執筆時…

これから実例マッピングを使おうと思っている人へお伝えしたい日本語情報のリンク集

はじめに〜本記事の目的〜 2020年の4月に実例マッピングを日本語訳で紹介してから3年弱で、色々な人が実例マッピングを試しています。 本記事では、これから実例マッピングを試そうとしている人向けに、実例マッピングに関する日本語情報を提供することを目…

テストケースの具体的な代表値には2以外の一意の素数を使おう

はじめに 本記事は、ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2022の19日目の記事です*1。 本記事では、テストケース*2で具体的な代表値を使うときに気をつけている「2以外の一意の素数を使う」という方針について書きます。なお、この方針は私の個人的…

野球を題材に品質を考えてみる

はじめに 本記事は、ソフトウェアテスト Advent Calendar 2022の5日目の記事です。 本記事では、ソフトウェアテストと一緒に語られることが多い品質について、野球を題材に考えてみたいと思います。*1 ちなみに、もっときちんと品質について考える機会として…

CodeZine Academyで講座を開催します!

この度CodeZineさんからお誘いいただき、CodeZine Academyで講座を行う運びとなりました! event.shoeisha.jp 今回は「開発を加速させる」に重点を置いたテストの講座です。 開発の実装を考え始めるよりも前の段階で必要となるテストの考え方を、ワークショ…

JaSST Review'22 って結局何やるの?と疑問を持っている人への知りたいこと別リンク集 #JaSSTReview

ざっくりと、知りたいこと別にリンクを貼ってみました。 JaSST Review'22の公式サイトを知りたい人へ www.jasst.jp JaSST Review'22内容を簡潔に1枚の画像で伝えて欲しい人へ JaSST Review'22開催の想いや、どんな聴講者を対象にしているのか知りたい人へ sp…

【翻訳記事】BDDの考案者が執筆した記事「テストについて話し合わなくてはならない」を翻訳しました!

目次 目次 はじめに(本記事の見どころなど) テストについて話し合わなくてはならない テストの目的 「うまくいかないかもしれないものは何ですか?」 なぜテストをするのですか? この場合に限り…… テスト駆動開発 〜テストについて語る前に説明が必要です…