はじめに
先日、Developers Summitで、及部さん、やっとむさんと一緒に新人研修に関するパネルセッションを行いました*1。
その冒頭で、新人研修マニフェストを発表したので、ここでも紹介します。
新人研修マニフェスト
テキストにもしておきます。
- 新人研修の充実よりもエンジニア人生の充実を
- 包括的なカリキュラムよりも学び方を学ぶことを
- 教えるよりも一緒に学ぶ関係性を
- 計画に従うことよりもリアルな現場体験を
価値とする。
左記のことがらに価値があることを認めつつ、わたしたちは右記のことがらにより価値をおいています。
マニフェスト誕生の経緯
このマニフェストは、今回の新人研修セッションを行うにあたり、事前の打ち合わせの内容をもとに及部さんが作成したものです*2。
当日にパネルディスカッションをやっていても、各登壇者がこのマニフェストに書いた内容を大切にして新人研修を行っているなと改めて感じられて*3、「及部さんの言語力すげー」となってました。
おわりに
今回は登壇者3人が共通して大事に思っていることをもとに新人研修マニフェストを作成してみました。
もしも、「こんなことも大事なんじゃね?」とか意見がありましたら、フィードバックくださいませ!
追記
既に頂いてたコメントに対しての私の考えを書いておきます。
調べ方を教えるのも重要なんじゃない?
それも含めて「リアルな現場体験」の中に包含するかもしれないです。
いくら特定分野の調べ方を教えたところで、別分野では調べ方が分からなければあまり意味がないかもしれません。「○○は社内用語だよ」と伝えてもキリがないです。
それよりかは、リアルな現場を提供した上で、それを調べるという体験がやはり重要かなと考えています。そこで、うまく調べられなかったという経験も大事かなと思っています。「こうやって調べれば良いんだよ」という、予めの「計画に従うこと」を目指していない気がします。
テストとか品質に対してこのマニフェストは難しいんじゃない?
はい、難しいと思います。kawagutiさんが似たようなことを仰ってた。
そうそう、大学で学んでこないけど、業務で必要なことは主に二つ。チームで仕事すること、品質を確保すること。最初に開発者向けの新卒研修を設計したときに考えた。(私の話 #devsumiC
— Yasunobu Kawaguchi (@kawaguti) 2024年2月16日
なので、「教える」となることが多い中でも、どのようにすればマニフェストの内容に近づけるのかを考えるのが腕の見せ所ですね。
*1:今回のDevelopers Summitでは、私個人の公募セッションもありましたが、そちらについては後日記事を書く予定です。
*2:なんか、私がブログ記事でこの新人研修マニフェストを公開しちゃってますが、©︎TAKAKING22として良いと思うぐらいです
*3:実際、聴講者もそのように感じていたようです。
講師も研修を学びの場として使っているように思えて面白い#devsumiC
— Hiroaki ONO (@hihihiroro) 2024年2月16日