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目次
- 目次
- 登壇者
- 講演資料
- 昔からあるツールで今でも使い物になりそうなものについて
- 品質管理手法
- 品質管理図
- V&V
- 探針と信頼度成長モデル
- LOC・FPベースの品質マネジメント
- メトリクス
- ソフトウェア工学
- 会場からの質問(1)
- 会場からの質問(2)
登壇者
奈良 隆正(以下、奈良さん)
- NARAコンサルティング
西 康晴(以下、にしさん)
河野 哲也(以下、河野さん)
講演資料
www.slideshare.net
※p8以降
昔からあるツールで今でも使い物になりそうなものについて
河野さん
- 奈良さんはなぜすべて○を?
奈良さん
- みんな口が悪いね?
- どれも参考にはなると思う
- ただし、具体的なプラクティスを教える人がいない
- なので、本を読んでほしい
河野さん
- 基礎知識として知っておけということですね
品質管理手法
河野さん
- にしさんは◎/×という付け方になっていますが、どういう意味ですか?
にしさん
- 何も考えずにランダムにつけたんですけど(笑)
- 考え方は知っておいたほうが良いが、実際に使う機会に出くわさない
- 大量生産をする、統計を使う場合のみ有効
- 本当の統計を使ってないので機械学習で役に立たない
- 大量生産をする、統計を使う場合のみ有効
河野さん
- コンサルが来たときにだまされないようにするため○にした
奈良さん
- すごい納得
品質管理図
河野さん
- にしさんは×にしてますが、その理由は?
にしさん
- いつ何がリリースされて、いつ何がテストされていて…みたいなのもわからない状況で使っても意味がないのでは?
河野さん
- 10日間とか、リリースごとで使うと良い
- 3日間とかだと意味がない
にしさん
- スプリントの性質による
- 他のサービスと横並びして比較するのは意味がない
奈良さん
河野さん
- 普段書いている人?少ないですね。
奈良さん
- テストが終わりそうかという質問にどこまで答えられるのか?
- 明日デートいけないですよ?
にしさん
- どんな場合でもデートできる状況を作るのが大切じゃないの?
奈良さん
- 説明できる状況ならどんな方法を使っても良いと思う
V&V
河野さん
- にしさんはV&Vが◎の理由は?
にしさん
- これが仕事ですから
- 「V&Vが大事なんです!」というだけの人は信用できない
- 全体を考えてやっているならすごい大事
河野さん
- 実際の状況、具体論で考えられるのが大事
奈良さん
- レビューはなんでやるの?と言ったときに、V&Vの考え方が分からなければ上手くできない
- 似たような考え方でV字モデルがあるが、開発でもちゃんと知るべき。
- 開発者にとっておまけではなく、コードを書くのと同じように知るべき。
にしさん
- 自動化できてるところ、自動化できてないところ、これからしたいところ、人間が考えるべきところをちゃんと区分けするため
- そうしないとSETがTDDからCIで組み込んだあとに、SETが孤立するかQAが孤立する
探針と信頼度成長モデル
河野さん
- 探針と信頼度成長モデルは知っておいた方が良い?
奈良さん
- 今だと、こういう管理をしなくて良いのですか?
- 私の場合は「テストがいつ終わるのか」を知るために使っていた
- 組織の特性などによって適用する曲線は使い分けた
- 最近のテストってこうなってるのかな?
河野さん
- なってないですね
奈良さん
- 期間が短いからできない感じ?
河野さん
- 期間が3ヶ月とかだと役立つかもしれないが、今だとブレブレになる
- 探針もそう
- 私が○にしている理由は、これもコンサルに騙されやすいものだから
- にしさんは、信頼度成長曲線について言いたいことは?
にしさん
- 信頼度成長曲線の言葉を少しでも言うぐらいなら今日の質問の投稿をするべき
LOC・FPベースの品質マネジメント
奈良さん
- ソフトウェアの目方をどうやって測るかで必要なのでは?
河野さん
- 計測してる組織が少ない
- 開発者が嫌がるのでは
- コード行数をマネジメントで使っている人?一部いますね
にしさん
- 自分の書いたコードを行数で測るのはちょっと…
奈良さん
- 今そういうことをやるのではないのかもしれないが、必要だと思う
にしさん
- 他のプロジェクトと比べたいんですよね?
奈良さん
- 上司から求められているから
にしさん
- どんなテストするかによって出方は変わるはず
- LOCとかではなく、「うん、うちらはちゃんとテストできてるね」とみんなで納得できるようにするほうが大事
奈良さん
- いや、上司との説得で使う必要がある
河野さん
- 他プロジェクトではなく、自分のプロジェクトの比較で使うことはあるか?
奈良さん
- この結果のみを使って信じるのは間違い
にしさん
- 他に測る指標があるのでは?
- Unitテストがあるかどうか
- Unitテストはあるけどコードをなぞっているだけ
- コードの規模ではないと思う
- 他に測る指標があるのでは?
奈良さん
- 皆さんCMMをご存知ですよね?
河野さん
- いや、知らない人が多いですよ
奈良さん
- CMMIの中でも、未だに「必要だ。これがないと管理できない」と書いてある
河野さん
- なんか測ったほうが良いということですかね
メトリクス
河野さん
- メトリクスはどうですか?
にしさん
- 「ISOをそのまま使えば良い」という捉え方だとまずいけど…
- GQMにおける測り方のデザイン、把握のデザインは役に立つ
河野さん
- データに基づく議論が少ないと思う
- もっと知ろうよ、という意味で○
- やたらめったら取ろうよ、ではない
- GQMはフレームワークとして美しいが、非常に難しい
にしさん
- 開発者よりもっと頭を使わないと品質は良くならないよね
河野さん
- 大学の先生が言うと説得力がありそうですね
奈良さん
- 上司が取っているから○にした
- 取っている理由が分かってない人が多い
- だったら自分でメトリクスを取れば良いじゃない
- その参考になるのがメトリクス
- 作業でメトリクスを取っている仕事は辞めちゃえば良いのでは?
河野さん
- 日々の業務で、意味がない、ちゃんと考えたほうが良いと気付く機会が無いのでは
奈良さん
- みんな物理的根拠がない状態で働いている
- 文句を言うなら自分で考えれば?
- なんかにしさんの隣に座ると口が悪くなるな…
ソフトウェア工学
にしさん
河野さん
- QAの人が業務ですぐに使えるのか怪しいので◎ではなく○にした
奈良さん
- 私はソフトウェアを開発して飯を食っている
- どんな仕事をしたら飯が食える?コードを書いたら?
- コードを書く以外にいろいろある。
- 見積もり、テストの管理などのその1つ
- そういうことができない人がソフトウェア開発をしていると言ってほしくない
- そのためには、ソフトウェア工学を勉強してほしい
河野さん
- やり始めると噛みごたえのある勉強にはなる
- 進めるなら輪読でやればよいのでは
にしさん
河野さん
- 電通大で夜間に有料講義でやらないの?
にしさん
- 夜働きたくないじゃん
- トップエスイーという選択肢もある
- あとは自社内で勉強するのが良い
奈良さん
- PSP(Personal Software Process)をやると良い
- …なんか意見が合わないね
会場からの質問(1)
- クソCHAPDコントロールな感じで仕事が面白くないのですが、ここから抜け出すために何を初めにするべきか。
またマネジメント層に「クソCHAPDコントロール」にはあまり意味がないことを分かってもらうためにはどういえばいいでしょうか。
にしさん
- 「スキルを付けて会社を辞めろ」が正解です
- 「会社に残ってここから抜け出す」は結構な難問
- 自分の周りのチームで「自分のやり方まずいよね」と言って、こっそりやって、上の人には「ウォーターフォールやってます!」と言いつつおこなって、品質が良くなったら隣のチームに広げていくやり方が良い
河野さん
- 組織を変えるのは難しいですよね?
にしさん
- QAは横断組織であることが多いので、一人の開発者が変えるよりは楽
- 今どきのクラウドな会社の場合、創業者で技術理解のある経営陣がいる時は変えやすいはず
河野さん
- 社内政治をするということですよね?
- ちなみに、こういう努力をすることで転職アピールにも繋がる
にしさん
- なんか、辞めそうですよ?大丈夫?
河野さん
- 転職アピールは置いといたとしても、こういう話をできない(仲間を作っていけない)人は一緒に働けない
奈良さん
- こういうイベントを一人で来ても意味がない
- 「来るんだったら3人でおいで」と言ったりしている
- どうやって聞いた話を実現するの?
- 複数で来て、裏で組んでこっそりやる
- こういうイベントを一人で来ても意味がない
にしさん
- 1人でしか来れない人は割り切って、自分の会社の中で帰ることとして割り切って、自分のチームで試してみて「見てみて!楽しいよ!」と伝える
- 会社内でアピールし、社外にもアピールする
- だんだん分かってきてくれる人がいる
- 絶対「このクソ会社!」と思っている人がいる
- その人を探すためにもやる
- 「そんなことやっても意味ないよ」という人が実は理解者になる可能性のある人
- その人の愚痴を聞いてみる
- 愚痴をずっと聞いて、「そんなことばっかり言ってもしょうがないよね」という発言があったら、「こんなことをしようと思っているんですけど」と話す
- 押し付けないこと、傾聴することが大事
- 1人でしか来れない人は割り切って、自分の会社の中で帰ることとして割り切って、自分のチームで試してみて「見てみて!楽しいよ!」と伝える
会場からの質問(2)
次の時代のQAが身につけるべきスキルとはなんですか?
奈良さん
- 質問を見た瞬間に頭をかかえた
にしさん
- 個々で話しているQAはソフトウェアのQA
- 実現しているのはサービス
- じゃあ、「サービスの品質とは?」を考える
- 自動運転の制度ではなく、自動運転が及ぼす影響とか
- 高齢化、過疎化対策としてサービスを提供しようとしている会社もある
- 自分のサービスは社会の解決をできているのか評価する必要がある
- 身につけるべき範囲が広がっていっている
- 開発者よりも先取りして学んで、もしも自分が適用するなら…を考え続ける必要がある
奈良さん
- 技術を磨くときに、世の中に通用する技術を磨いてほしい
- 自分の会社だけで役立つ技術は、なんの意味もない
- グローバルなり、スタンダードと比較して通用する技術を学ぶべき
- 技術を磨くときに、世の中に通用する技術を磨いてほしい
にしさん
- 外部のMeetupで話をするのも大事
河野さん
- 議論するのは大事ですよね
- SSでも議論をするので興味がある人は来てください
- 旅行するついでに参加してみてください