JaSST Reviewを今年も開催します。4回目の開催です!
本記事では今回の見どころをざっと紹介していきます。読んだ上で興味がある発表がありましたら、ぜひイベントに参加登録をお願いします!
目次
JaSST Reviewとは何か
JaSSTとはソフトウェアテストシンポジウム(JaSST)のことで、2003年から全国各地で開催されているテストのイベントです。全国で年間10回以上開催されています。
そしてJaSST ReviewはJaSSTの一つで、ソフトウェアレビューに特化したイベントです。
詳しくは以前書いた下記記事を参照してください。
今回のJaSST Reviewのテーマ
今回のテーマは「価値を実現するためにレビューができること」です。
以下、JaSST Review'21のページから抜粋。
実際に現場ではこんな事態が起こることがあります。
・「こうして欲しい」とお客様に言われた通り作ったが、「欲しいのはこんなものではなかった」と言われてしまった。
・利用者の要望に応えて実装したが、システム運用が大変な手間になってしまった。
結果として、いくら頑張って開発していても、開発リソースなどの投資に対しての(経済的・非経済的)効果が得られず終わってしまうこともあるのが現実ではないでしょうか。
これらの課題に対して、レビューでできることは何でしょうか?
うまくいっているチームではどんなレビューがされているのでしょうか?
うまくいっている開発チームではどのようなレビューがされているのか、 うまくいっている理由は何なのかについて、今年のシンポジウムで掘り下げていきます。
今回、掘り下げていきたいものを「顧客が本当に必要だったもの」の絵を例にして話したいと思います。
顧客が本当に必要だったもの
皆さんは「顧客が本当に必要だったもの」という絵をご存知でしょうか?
これは、システム開発プロジェクトの姿を風刺した絵です。本当に必要だったものは、開発に関わる人だけでなく、顧客自身も気づいていないかもしれないことを表しています。
この絵を前提として、レビューでできることとはどんなことでしょうか?
まず、設計書作成者が以下の認識を持っていたとします。
それに対して、レビュアーは欠陥の指摘ができるかもしれません。
もしくはプロジェクトリーダーとの認識のズレを指摘できるかもしれません。
もしかしたら、顧客の認識のズレを指摘できるかもしれません。
ただし、顧客が持っていた認識が必ずしも正しいとは限りません。本当に必要だったものを伝えられれば、必要最低限の実装で満足いくものができたかもしれません。
とはいえ、必ずしもレビュアーが全てを認識できているわけではありません。なので、もしかしたら確認する質問をレビュアーが投げかけることで、新たに見えてくるものがあるかもしれません。
今回のJaSST Reviewで掘り下げていきたいところ
今回は、色々な情報がある中で、レビューで「顧客が本当に必要だったもの(=価値)」を見極める、もしくはそこに立ち返るにはどうすれば良いかを掘り下げていきたいと思っています。
今回講演をお願いした2組(4名)は、普段の業務の中で「顧客が本当に必要だったもの」を見極めたり立ち返ったりしている方々だと思っています。(講演を依頼した詳しい経緯は別記事で紹介する予定です)
追記:講演依頼の経緯を記事にしました!
イベントでは、普段どのようなきっかけで、価値に立ち返ったりできるのかお話が聞けることを期待しています。
おわりに
今回のJaSST Reviewでは上記のようなことを深く考えていきたいと思います。
本イベントに参加して、普段の皆さんのレビュー活動(レビューミーティングだけでなく、同僚へのフィードバックなども)がさらに有意義になればと思います。
現在、参加登録募集中です。気になる方がいましたら、参加申し込みをお願いします!