10月22日にJaSST Review'21(ソフトウェアレビューシンポジウム)を開催します!
本記事では、JaSST Review'21でなぜ「ビジネスの成長に合わせてソフトウェアを進化させ続ける秘訣」という講演を依頼したのか、その経緯を紹介します。
今回のイベント全体の主旨については、以前書いた記事をご覧ください。
目次
今回のJaSST Reviewのテーマ
今回のテーマは「価値を実現するためにレビューができること」です。
前回までのJaSST Reviewでは、「どういうアプローチでレビューしていこう?」という話が多かったです。JaSST Reviewに参加して持ち帰った結果、実のあるレビューに変わっていった現場もあったと思います。
しかし、一見実のあるレビューができたとしても、こんな風になってしまう経験はありませんでしょうか?(JaSST Review'21のページから抜粋)
「こうして欲しい」とお客様に言われた通り作ったが、「欲しいのはこんなものではなかった」と言われてしまった。
つまり、そもそも作ろうとしているものが、顧客が本当に必要だったものに合っていなかったという経験です。
これをレビューで解決できないか模索したいというのが今回のテーマです。
講演依頼をするきっかけ
今回のテーマにするにあたり、プロダクトオーナー(PO)と開発者が「顧客が本当に必要だったもの」について話していたなと感じたイベントとして、「Veriserve - WebQA FunNight!! #01」を思い出しました。
このイベントの中で、今回のJaSST Reviewで登壇する、POの松木さんと開発者の遠藤さんがこんな会話をしていました。
この内容で興味深いのは、「○○ができるようにしたい」と要望を伝えるPO(松木さん)に対して、「それは大変になるから止めよう」と伝える開発者(遠藤さん)という構図です。
一般的に、POは「プロダクトの価値を最⼤化することの結果に責任を持つ。」*1はずです。
しかしお二人の会話からは、そんなロールの関係性を超えて、「顧客が本当に必要だったもの(プロダクトの価値)」について一緒に考えているように感じました。
講演依頼の内容
上記のイベントのように、「顧客が本当に必要だったもの」について常日頃話しているようなので、そのことについて是非話してほしいと講演を依頼しました。
また、我々からの依頼時に、「1人ではなく、2人一緒の登壇でも良いですか?」とリクエストされ、是非その方向でお願いすることにしました。というのも、上記のイベントでの2人の掛け合いが印象深く、かつリアリティのある内容だったと記憶しています。
JaSST Reviewでは、理論的な話よりも、イキイキとした事例を求めています。というのも、レビューはまだ体系だった形にできていないと思っており、まだまだ事例を集める段階だと思っているからです。
そんな中、遠藤さんと松木さんによる2人の登壇はおそらくイキイキとした事例を我々に聞かせてくれるのではないかと期待しています!
おわりに
今回は、JaSST Review'21で「ビジネスの成長に合わせてソフトウェアを進化させ続ける秘訣」の講演を依頼する経緯と依頼内容について書きました。
なお現在、JaSST Review'21では聴講者を募集しております。気になる方がいましたら、参加申し込みをお願いします!