CEDEC 2023での登壇報告と登壇の際に気をつけたことの共有 #CEDEC2023

8/25にCEDEC 2023にて登壇しました。今回は実行委員からお声がけいただき、招待講演という形での登壇となりました。

cedec.cesa.or.jp

発表内容について

発表資料はこちらです。

speakerdeck.com

発表時の動画は、参加者限定ですが以下のページより公開されています。

cedec.cesa.or.jp

※イベント参加登録済みの方は、ログインしてから上のページにアクセスすると、動画が見れるはずです

発表する際に気をつけたこと

今まで、QAがメインのイベントや、ソフトウェア開発がメインのイベントでは登壇していましたが、ゲーム系のイベントでの登壇は今回が初めてでした。

そこで、以下のコンセプトで発表の設計を行いました

  • せっかくゲーム系のイベントに登壇するのだから、ゲーム性のある面白い発表にしよう
  • 普段テストに馴染みの薄い人でも楽しんでセッションに参加してもらえるようにしよう

mentimeterの導入

今回は、楽しんで参加してもらうために、mentimeterを導入しました。

www.mentimeter.com

以前にも導入したことがありました*1が、その際はスライドがメインで投票時のみmentimeterでした。今回は、全てをmentimeter上で行うことにしました。

mentimeterへの参加を入りやすいようにする工夫

mentimeterを導入したからといって、聴講者がmentimeterに参加してくれなければ成功になりません。

そこで、参加しやすいところから入ってもらうようにしました。

具体的には、以下の段階を踏みました。

段階1. ハートボタンを押すだけで、投影上にリアクションが見える

最初の段階では、「mentimeterに入ってください。そしたら、ハートボタンがあるので押してみてください」と伝えました*2。その結果、以下のようになりました。

発表中にハートボタンが押されている様子

上の写真を見て分かる通り、投影画面の右下にハートマークが何個も出てきています。これによって、聴講者に「あ、mentimeterに参加することで、実際に反応を伝えられるぞ!」という体験をしてもらうことができます。

段階2. 選択肢の質問に答えてもらう

次に、選択肢のある質問に答えてもらいました。これは先ほどのハートマークよりも少し難しいですが、ハートマークよりも意図のあるメッセージを伝えることができます。

実際に行った結果が以下です。

リアクションが返ってくるのと同時に、この場が私にとって如何にアウェーなのかということを伝えて少しだけ笑いを取っています。また、テストの専門家のような聴講者が周りにいるわけではないよというメッセージングもしています。これは次の段階への布石でもあります。

段階3. 自由記入の質問に答えてもらう

最後の段階として、自由記入の質問に答えてもらいました。ここまでくると、皆さん積極的に参加してもらえていたかなと思います。結果、以下のようになりました。

「テストの目的とは何か?」という質問に対する反応

回答時間は1分ぐらいだったのですが、投影画面上では見えなくなってしまうぐらい、たくさんの回答をいただきました。

おわりに

今回はCEDECということで、ゲーム要素のある発表にしてみました。

一方で、ただ聴講するだけとは違い、参加してもらう発表だったので、人によっては毛嫌いしたかもしれません。

そんな中、以下のような反応を頂けたのは大変嬉しかったです。

また、今回は招待講演ということで誘っていただいたのですが、そのおかげで普段触れることのない分野の内容を聞くことができて大変参考になりました!

お誘いいただいた実行委員の皆さん、本当にありがとうございました!

*1:以下の記事参照。

nihonbuson.hatenadiary.jp

*2:「何回も押すことは可能だけど、連打しすぎての負荷テストはご遠慮くださいね」と言って、少しおどけてみたりもしました。気楽な気持ちでセッションに参加してもらうためのちょっとした工夫です